「100万回生きたねこ」主役・成河が12年間していたこと (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「100万回生きたねこ」主役・成河が12年間していたこと

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 忘れられない“静寂”がある。バンド少年だった成河(ソンハ)が、「曲が書けない」ことにコンプレックスを持ち始めた17歳のとき、文学オタクの親友の勧めで、文化祭で清水邦夫さんの戯曲を上演することに。そのときの体験が演劇を志すきっかけになった。

「音楽のライブって不思議で、一度音量を上げると、もっと大きな音が欲しくなる。それでノイズを足したりしちゃうから、常に音は物足りないまま。単なるボリューム勝負、みたいになりがちなんです。でも芝居の舞台で、ぴーんと張りつめた大静寂を体験したとき、『この沈黙のほうがずっとうるさい』とハッとした。自分が欲しかったのはこれなんだと」

 芝居をもっと知りたい、もっと勉強したいと思い貪るように学生演劇を観た。大学卒業後は、★☆北区つかこうへい劇団にも所属。“つかこうへいの秘蔵っ子”とも呼ばれる。

「つかさんの戯曲は、人物が細かく書き込まれているので、行間や隠された気持ちなんかを考えることなく、“すべてを出し切ること”が基本でした。ただ僕は、裏のない人間はいないんじゃないかと思っているフシがあるので(笑)。台本をもらったら、人物の背景についてごちゃごちゃ考えます。演じるときは、つかさんから教わった“100%出し切ったキャラクター”が、レイヤー(層)になっているのが理想ですね」


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