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 最近、10~20代のライダーは減少し、40代以上の中高年ライダーが増加傾向にあるという。それだけに俳優、萩原流行さん(享年62)が4月に亡くなったバイク事故は大きな衝撃だったが、中高年人口は減ってはいない。危険を承知でなぜ、バイクを愛し続けるのか?

 国産二輪ライダーの平均年齢は今、50歳だという。その背景をホンダ広報部主任、高山正之氏がこう語る。

「ひとつには、家庭環境の変化があると思います。子育てが一段落して、自分の趣味を大切にされる方、あるいは、仕事一辺倒の生活から脱却して、仕事と趣味のバランスをうまく取りたい方が、最近の中高年層に増えている。二つ目は費用の面ですね。反比例するように10~20代のライダーは減ってきています」

 ヘルメットやブーツ、手袋などのライディングギア、任意保険料など、必要経費だけでも相当な金額になる。さらに、遠出しようとすれば、高速道路を利用したツーリングになり、趣味に費やす金額が多くなる。

 高山氏によれば、中高年層のバイク所有増加傾向は2001年から。新車購入価格帯は、80万~100万円が最も多く、スタイルは足着性が良く、のんびり走ることができるタイプを好む。

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