室井佑月「あたし、安倍さんのその意見には大きく賛同するわ」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月「あたし、安倍さんのその意見には大きく賛同するわ」

連載「しがみつく女」

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 出ているワイドショーで、新幹線の焼身自殺事件を扱った。「テロに襲われたらどうする」という問題定義で番組を作っていた。

 新幹線も空港なみに厳重警備にしたほうがいいのではないか、という流れだったから、

「でも、新幹線だけじゃないですよね。人がたくさん集まるコンサートホールとか、普通の在来線だって危ないということになってしまう。どこかで線引きをしないと。これからすべてに不安を感じて生活するの?」

 というようなことを発言した。そして、

「だから、テロに狙われないような外交がとても大切なんだと思う」と。

 でも、その発言がすごく批判されてさ。

「室井が新幹線の意味不明な老人の自殺を、新幹線の安全神話が崩れたという暴論」「バカ女、そもそもテロじゃないのに」「結局は安倍批判したいだけ」だって。日本語が通じないな。

 ま、あたしがすべてを安倍批判に結びつけたいわけじゃない証拠でもあげておこうか。

 7月3日の国会で、自民党の若手や作家の暴言について、民主党の枝野議員に突っ込まれた安倍総理は、

「(自民党の圧力に)報道機関がほんとうに萎縮しているというなら、報道機関にとって恥ずかしいことなのではないか」

 といっていた。つまり、権力に立ち向かわずにおもねる報道機関が馬鹿だし悪い、といったんだ。あたし、安倍さんのその意見には大きく賛同するわ。

 業界の末端、トカゲの尻尾からのお願いです。恥ずかしい人たちと思われながら、呼び出され、ホイホイ飯を食いにいくのやめれ。

週刊朝日 2015年7月24日号


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室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中。

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