混戦のセ・リーグ 東尾元監督「打開策は救援陣とエース」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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混戦のセ・リーグ 東尾元監督「打開策は救援陣とエース」

連載「ときどきビーンボール」

週刊朝日#東尾修
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 整備するポイントで最重要視すべきは、やはりクローザーを含めた救援陣だ。6球団ともに爆発的な打線の力はない。となると、接戦がどうしても増える。救援陣が安定してくれば、勝ちを拾っていけるようになる。同じ1勝でも終盤の逆転やサヨナラ勝ちはチームに勢いを与えるもの。単なる1勝以上の付加価値も出てくる。このコラムでも何度も指摘してきたが、救援陣が安定すれば、先発陣も割り切っていけるし、先発ローテーションにもごまかしが利く。チームが好転する要因になるだろう。

 もう一つ重要なファクターがある。強烈な個の力だ。分かりやすく言えば、エースと4番。エースは、自分が投げる試合はすべて勝つ、全部完投する意識で引っ張ってもらいたい。1週間に1度、勝ちを計算できる試合があれば、大型連敗はしないし、優勝を狙える位置から脱落することはない。エース1人で貯金を10個作ることができたら、それだけでも優勝争いに加われる。巨人の菅野、広島の前田らに期待したいね。DeNAは筒香が三冠王を獲るくらいの覚悟を持ってほしい。強烈な輝きを放つ選手がチームに安心感を与え、軌道に乗せることにつながる。

 近年のセ・リーグは巨人がどこかで抜け出して首位を走り、他球団で2位以下を争う図式だった。巨人からして見れば、全体を見渡しながら、プレーオフも視野に入れてチームをマネジメントできたし、最後はムチを入れずにゴールテープを切っていた。今年は違う。巨人が終盤まで首位を追う展開になれば、ペナントレースは面白くなる。

週刊朝日 2015年7月10日号


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東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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