室井佑月「ズルい人たちは考えることがこすい」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月「ズルい人たちは考えることがこすい」

連載「しがみつく女」

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 そうそう話を戻して19日の国会。

 辻元さんは政府の出した安保関連法案は、「砂川判決が根拠か」と訊ねた。合憲だとし、安倍内閣のみなさんは必ずその話を持ち出すからさ。

「昭和47年の政府見解が根拠なのか」とも訊ねた。

「政府は何を根拠として合憲といっているのか!」

 辻元さんは激しく詰め寄った。が、菅官房長官も、中谷防衛大臣も、のらりくらりと話をはぐらかす。

 はっきり根拠を示せば、そのむりくりな根拠が崩され、議論に負けるから。だから誤魔化す。ズルい人たちは考えることがこすい。

 質問にお二人がきちんと答えようとしないから、辻元さんは何度もおなじ質問をした。でも、はぐらかす。そしたら、辻元さんは座ったままで審議を止めた。

 そうだよ。安倍政権の人々は、いつもまともに質問に答えないから、まともに答えるまで毎回、審議を中断させちゃえばいい。彼らが質問にちゃんと答えるまで、我々国民が納得できるまで、審議をつづけてよ。

 だけど、浜田委員長は、「菅官房長官はこの後、記者会見があるんですから」

 と審議を早く終わらせろ、というようなことをいっていた。

 記者会見て、マスコミ用の報告だろ。進まない審議より進んだ審議の報告の方が、大切だろ。違います?

週刊朝日 2015年7月10日号


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室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中。

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