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 明るくパワフルで、バラエティー番組でも大人気なLiLiCoさん。一時期は車中泊をするほどどん底だった彼女だが、ブレーク直前の仕事も軌道に乗った時期、芸能界引退を考えていたと、作家・林真理子さんとの対談で明かした。

*  *  *

林:18歳で日本に来て、そこから大変な思いを……。

LiLiCo:もうダメと思うタイミングで、車のCMのナレーションやアニメの声優の仕事が入ったりしたんですね。「シリーズでやるので、しばらく日本にいてください」とか言われて、これは日本にいろということなんだと思いましたね。

林:手を差し伸べてくれる人が必ずいたんですね。

LiLiCo:向こうは助けようと思っていたわけではないんですけど。4年くらい前にも、やめようと思ったときがあるんです。

林:4年前というと、ブレークしかかってたときですよね。

LiLiCo:はい。母があまりにも問題児で。嫌みなメールが来たり、自殺未遂を繰り返したり。もう疲れて嫌になっちゃったんです。これは神様が「スウェーデンに帰ってお母さんの面倒を見ろ」と言ってるのかなと思って、事務所の社長に電話して「やめるわ、芸能界」って初めて言ったんです。“LiLiCo”として日本で暮らす人生は終わった、これからは“アンソフィー”(本名)としてスウェーデンで暮らそうと。いま思うと、たぶんマンネリだったんですね。しばらくしてこれは違うと気づいて、新しいことに挑戦しようとバラエティー番組に出たんです。日本語に自信がなくてバラエティーは避けていたんですけど、いじられたときに対応できたんですよ。

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