橋下氏に「党を超えて人をまとめるのは松野代表の得意領域」とツイッターで太鼓判を押される松野氏(撮影/高井正彦)
橋下氏に「党を超えて人をまとめるのは松野代表の得意領域」とツイッターで太鼓判を押される松野氏(撮影/高井正彦)

 維新の党の最高顧問、橋下徹氏の去就が注目される中、同党の安全保障関連法案の勉強会が6月20日、大阪で行われた。橋下氏は国会議員団と約3時間、激論を交わした。

「私たちが議論してきた内容と橋下さんとの考え方は驚くほど一致していました」

 こう語るのは、「野党再編」「与党連携」で振り子のように揺れる維新の党の松野頼久代表だ。その胸中を本誌に明かした。

「“改革勢力を結集し政権交代を目指す”。これが、今年の党大会で満場一致で決まった、維新の既定路線です。橋下さんはツイッターで、民主党を批判したが、“個別メンバーは別”と言っている。自民党に代わる勢力を作ろうという気持ちは、僕と同じですよ」

 その橋下氏と松井一郎大阪府知事は同14日に安倍晋三首相、菅義偉官房長官と3時間にわたって会食した。

「橋下さんらが安倍首相と会う前に、僕と柿沢未途幹事長の4人で2時間ほど、話しました。橋下さんはとにかく政策議論が好き。僕たちの会話の3分の2以上が安保法制、(改正労働者)派遣法についての議論でした。橋下さんは安保法制に強い思い入れがあります。会食したからと言って、与党案に賛成することはあり得ないと思う」

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