坪内祐三 漢字書けず大手出版社を落ちた過去 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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坪内祐三 漢字書けず大手出版社を落ちた過去

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評論家、エッセイスト坪内祐三(つぼうち・ゆうぞう)1958年、東京都生まれ。雑誌「東京人」の編集者を経て、評論、エッセーなどの執筆活動を開始。2001年、『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』で講談社エッセイ賞を受賞。『総理大臣になりたい』『昭和の子供だ君たちも』など著書多数。07年、「小説現代」に酩酊の記録を綴った「酒中日記」の連載をスタート。主演、原作をつとめる映画「酒中日記」は立誠シネマ(京都)、横川シネマ(広島)で上映中。7月8日にDVDが発売予定(撮影/写真部・加藤夏子)

評論家、エッセイスト
坪内祐三(つぼうち・ゆうぞう)

1958年、東京都生まれ。雑誌「東京人」の編集者を経て、評論、エッセーなどの執筆活動を開始。2001年、『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』で講談社エッセイ賞を受賞。『総理大臣になりたい』『昭和の子供だ君たちも』など著書多数。07年、「小説現代」に酩酊の記録を綴った「酒中日記」の連載をスタート。主演、原作をつとめる映画「酒中日記」は立誠シネマ(京都)、横川シネマ(広島)で上映中。7月8日にDVDが発売予定(撮影/写真部・加藤夏子)

坪内:出版社って採用人数が少ないから、コネがきかないよね。作家の娘とか息子は多いんだけど。

林:有名な話ですが、坪内さんは文藝春秋を受けて落ちたんですよね。坪内さんを落とすなんて、見る目ないですね。

坪内:1次の筆記試験で落ちちゃったからね(笑)。僕、漢字読むのは得意だけど、当時は書けなかったの。たとえば「井上ひさしの直木賞受賞作品名を書きなさい」とかいう問題で、答えは『手鎖心中』でしょう。「鎖」が書けなくて(笑)。

林:同期で受かった人を見て「こんなやつが通ってるのか。ふざけるな」という気持ちにならないですか。

坪内:僕が受けた年は白石一文とかが入ったの。白石ブラザーズは双子で2人とも作家じゃない。2人とも文春の最終試験まで残って、お兄さんが入社したんだけど、でもそのあと直木賞作家になって辞めちゃうんだから、俺を採っといたほうがよかったんじゃないかと(笑)。

林:新潮社とか講談社は受けなかったんですか。

坪内:受けなかった。文春がいちばん肌に合うと思ったのね。

週刊朝日  2015年6月19日号より抜粋


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