空襲で焼失のゴッホ代表作“芦屋のヒマワリ” 陶板で蘇る

週刊朝日
 ミケランジェロが描いたシスティーナ礼拝堂の天井画、レオナルド・ダビンチの「最後の晩餐(ばんさん)」……。

 大塚国際美術館(徳島県鳴門市)には古代壁画から現代絵画まで、古今東西の名画がそろう。展示されているのは、色や質感も本物そっくりな複製陶板だ。特殊技術で陶器の板に原寸で焼き付けている。

 現存しない作品の復元・展示もされている。1945年8月6日の阪神大空襲で焼失したゴッホの代表作「ヒマワリ」もその一つ。

 ゴッホが描いた花瓶入りの「ヒマワリ」は7枚。そのなかの1枚を兵庫・芦屋の実業家、山本顧弥太が1920年に2万円(現在の約2億円)で購入した。“芦屋のヒマワリ”として親しまれていた。空襲に遭った際は、自宅に保管されていたという。

「空襲の夜は奥様と娘さんしかおらず、運び出せなかったそうです。娘さんには、今回の再現をことのほか喜んでいただきました」(同美術館広報)

 複製は、当時発行されていたカラー印刷の画集から陶板におこしたそうだ。

「陶板で再現したものは、2千年以上も劣化しません。後世に受け継ぐ意味でも意義があるでしょう」(同)

週刊朝日 2015年6月12日号

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