尾上:生田斗真君とか。1学年上に七之助君、松本潤君、松田龍平君とか三宅右矩(すけのり)君(狂言師)、1学年下には城田優、山下智久……。
林:すごいですね。キラ星のごとく。
尾上:ジャンルこそ違いますが、エンターテインメントを志している同世代がたくさんいます。今言ったメンバーの中にも、当時から第一線で活躍していた人もいれば、まだまだ日の目を見ていなかった人もいて。いま、仕事の現場で会ったりすると、非常に感慨深いものがありますね。
林:へぇー、そうなんですか。
尾上:僕が高校生のとき、七之助君と勘九郎さんはすでに浅草歌舞伎で看板を背負ってましたから、いつか俺もと思っていたんです。城田優とは今度ミュージカルで一緒に出演する予定なんです。しかもお互いにメインで。
林:「エリザベート」ですね。松也さんはルキーニ役で、城田さんはトート役で。
尾上:はい。僕も城田も高校のときはぜんぜん知られてなかったですから。悔しい思いをしながらもやってこられたのは、そういう仲間と切磋琢磨できたおかげだと思いますね。
林:松也さん、歌も素晴らしいんでしょう?
尾上:自分で言うのもナンですけど、下手ではないですね(笑)。歌が好きだったので、ミュージカルをやってみたいとずっと思ってたんです。
※週刊朝日 2015年6月5日号より抜粋