動物写真家の岩合光昭さんの世界のを訪ねる旅。今回は、ウルグアイ・コロニア県近郊の“タメ猫”。

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 ちょっと聞いてよ、と言わんばかりに豚の方へと手を差し出す猫。同級生の仲良しコンビは井戸端会議中だ。

 草原が広がり、農牧が盛んなウルグアイ。南西部のコロニア県近郊の牧場で飼われている、生後5カ月のメスの子猫グァランゲティと、生後6カ月のメスの子豚ローリー。

 貯水槽として使われていたタンクを住処(すみか)としているローリーと、視線を同じ高さにするためバケツの上にあがる。仲良しコンビは、今日もおしゃべりに花を咲かせている。

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週刊朝日 2015年5月29日号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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