田原総一朗「メルケル首相のロシア訪問に外交の神髄を見た」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

田原総一朗「メルケル首相のロシア訪問に外交の神髄を見た」

連載「ギロン堂」

このエントリーをはてなブックマークに追加
日本も見習うべき?

日本も見習うべき?

 国家の役割として最も重要な外交。ジャーナリストの田原総一朗氏は、ドイツのメルケル首相の腕前に、日本も見習うべきだと感心した。

*  *  *
 5月9日、モスクワで第2次世界大戦の対ドイツ戦勝70周年記念式典がおこなわれた。プーチン大統領が各国首脳を招き、赤の広場で壮大な軍事パレードが繰り広げられた。

 それにしても、10年前の60周年式典のときは、アメリカのブッシュ大統領、そしてドイツのシュレーダー首相、さらには日本から小泉純一郎首相も出席した。出席した首脳は53人に及んだ。私は、冷戦が終わって、時代が、世界が和解と平和への協力を誓い合うようになったのだな、と受け取っていた。

 ところが今回は、オバマ大統領、日本の安倍晋三首相をはじめ、G7の首脳たちはそろって欠席した。ヨーロッパを中心に、多くの国の首脳がこれに同調して、出席した首脳は約20人でしかなかった。

 その中で目立ったのは、プーチン大統領と中国の習近平国家主席との“蜜月”関係だ。習近平主席はプーチン大統領との会談で、大戦勝利への中ロの貢献を強調し、ナチズムや軍国主義の復活、歴史の見直しを許さないとの立場を主張した。

 両者はいったい、世界のどのような勢力を想定して、何を主張しているのか。現在の世界で、秩序の安定を脅かしているのは、ロシアと中国ではないのか。

 たとえば、ロシアの昨年3月のクリミア半島の併合は明らかに主権国家からの領土奪取であり、ウクライナ東部の内戦では親ロシア派武装勢力への強引な支援も続けている。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい