希(まれ)一家が夜逃げ先を能登に決定した方法は、ダーツ。「日本列島ダーツの旅」? 希が出場した「ロールケーキ甲子園」の司会には福澤朗が登場。唐突に始まった「文さんクイズ」のパネルには「アメリカ横断」「行きたいかー!!」の文字。なんでそんなに日テレにズームインしてるのか、NHK。
東京に戻るためバスに乗り込もうとする息子に、思い出の桜餅を渡すツンデレ母・文さん(田中裕子)。
「しっかりやるげぞ。ほんでももし駄目だったら、帰って来い。ここはお前の家やさけ、帰って来い」
今も聞こえるあのおふくろの声……そして池内博之演じる息子の名前は「テツヤ」。もう「母に捧げるバラード」流しちゃえよ。
希が勤める市役所の上司・紺谷課長役に板尾創路があてられてるのだって、かつて彼がやってたネタ「板尾課長(係長から社長までパターンあり)」を思い出さずにはいられない。
もしかして、これはサービスのつもりなんだろうか。かつて「あまちゃん」に登場した漁協事務員・花巻さん(伊勢志摩)の名言。
「わかるヤツだけ、わかればいい」ネタを狙ってるんだろうか。でもね、「まれ」にあるのは、「みんなわかってます。ええ、わかってるんだけど、笑えない」ネタばかり。
地道にコツコツ滑ってどうする。
※週刊朝日 2015年5月22日号