食べて防ぐ! 牛乳・ヨーグルトで認知症予防

週刊朝日
 牛乳・ヨーグルトを効果的に摂取すると、アルツハイマー病による認知症の発症率が低下するという。日々の“健脳作り”に役立つ情報をお伝えする。

 生活習慣病の疫学研究として有名なのが福岡県久山町だ。1961年から40歳以上の全住民を対象に調査を続け、認知症についても85年から調べている。研究の代表者・九州大学大学院医学研究院の清原裕教授は、「久山町研究はおもに食事パターンと認知症発症の関係を検討している」と話す。そんななかでも、最近、単品で予防効果が出たものがある。牛乳・乳製品だ。

 清原教授と株式会社明治との共同研究で認知症を発症していない60歳以上の1081人を対象に、「牛乳・乳製品(ヨーグルトなど)」の摂取量を調査した。その後、認知症発症の有無を17年間追跡した。

「牛乳・乳製品を多くとる人のグループでは、アルツハイマー病の発症リスクが低くなることが確認できました」(清原教授)

 さらに、認知症でなく、かつ日常生活機能に問題のない65歳以上の1029人を追跡した調査では、牛乳・乳製品の摂取量の多い人ほど「書類を書く」「新聞を読む」など知的能力の低下が抑えられた。

「認知症のリスクを高める要因の一つに、インスリンの効きの悪さ(インスリン抵抗性)があるのですが、牛乳に含まれる乳タンパクにはその改善効果がある。その面で、糖尿病からの認知症を防ぐことにつながるだろうと予測されます」(同)

 乳製品についてはカンザス大学医療センターも、平均68.7歳の60人を対象にした研究結果を最近出した。乳製品の摂取量が多いほど脳内(前頭、頭頂、前頭頭頂)のグルタチオン濃度が上がり、認知症の発症を抑える効果があるという。なかでも牛乳は三つの脳領域すべてで上がった。

週刊朝日  2015年5月22日号

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