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 日本国内を移動しながらお金を落としていく外国人観光客。その行動履歴データを商機につなげる動きが進んでいる。

 街を散策していると、「ピロリーン」という通知音とともにスマートフォン(スマホ)画面に、近隣のおすすめ店舗の情報が表示された。タップして開封するとお得なクーポン情報がついている――。

 そんな広告が、昨年末から外国人観光客のスマホに届くようになった。無料公衆無線LAN(Wi―Fi)スポットとスマホアプリを活用し、店舗周辺を通りかかった観光客のスマホにだけ情報を配信する。KDDIグループのワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)などが昨年末からトライアルで提供し、ビックカメラ、ドン・キホーテといった大手小売などが参加している。

 広告配信に参加する企業からの評判は上々だ。

「来店につながっていると感じています。アプリ利用者が来店するとクーポンを配布するといったターゲティングもやりやすい」(ビックカメラの担当者)

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