室井佑月「自民党はひと昔まえの暴力団みたい」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月「自民党はひと昔まえの暴力団みたい」

連載「しがみつく女」

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ひと昔まえの暴力団みたい?

ひと昔まえの暴力団みたい?

 やっぱ、ひと昔まえの暴力団だわ。相続放棄すれば親の借金は背負う必要がないのに、すごんで娘から金を搾り取るみたいな。嫌がらせをし、これ以上されたくなかったらといって金を要求するような。

 おまわりさーん、と警察に駆け込みたくなるようなレベル。が、そういう真似をしているのが、この国の中枢の人々だから参る。

 このことについて、朝日新聞は「国はテレビ局に対し、許認可や行政指導の権限を持つだけに、政権を握る自民のこうした対応が、報道の萎縮につながるおそれがある」と書いていた。

 つながるおそれって、なにをすっとぼけておるのじゃ~。ちょっと前に自分たちが攻撃の矛先になっていたからだな。この書き方はあきらかにおそれておる。

 東京新聞は「NHK、テレ朝 抗議なく受け入れ 自民が事情聴取」とメディアの弱腰を嘆いていた。読売新聞と産経新聞と日経新聞は社説などの小さなところで、そういうことがあったという程度。なんかとても感慨深いわ。

 それにしても、おかしくね? テレビ局に圧力があったかどうかが問題になっているのに、なぜそこを各社とも徹底的に洗わないの?

 自分たちのところには以前どんなことがあったかをすべて書き出し、それを圧力と思うか、思わないか、その徹底検証をやるべきでしょう。金もかからん取材だし。

 結局、みんなこのことを直接自分たちの問題にするのは怖いみたいね。自分とこには一つもなかったって? 逆に、ものすごい圧力があるように見えますよ。そう考える国民は、多いんじゃない?

週刊朝日 2015年5月8-15日号


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室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中。

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