軽度認知障害の記者 NHK出演を決断した理由 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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軽度認知障害の記者 NHK出演を決断した理由

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3月初旬に電話が…

3月初旬に電話が…

 NHK認知症キャンペーン特集番組「これが認知症を防ぐチョイスだ!」というタイトルだった。認知症キャンペーンとEテレの「チョイス@病気になったとき」のコラボで、NHK総合の4月27日夜10時からというプライムタイムではないか! ぼくは「チョイス」を見たことがある。MCのタレント、星田英利さん(愛称ほっしゃん)と浜島直子さんが専門医と進める医療番組だ。成田さんは、ぼくの今後の予定を詳しく尋ねた。

 安野光雅さんと津和野で打ち合わせがあること、山藤章二さんとの打ち合わせのことなどを話すと、現場でカメラを回したいという。MCIを告白して以降の仕事ぶりはどうか、スムーズに続けられているのか、上司にインタビューをしたいとも。実はこのときに他の番組からの打診もあった。成田さんの番組をチョイスしたのは、番組の舞台「認知症カフェ」のマスター役、山本哲也アナウンサーがぼくの亡き父と同姓同名で、何だか「縁」を感じたせいもある。カメラは時に密着で合計10時間以上も回された。

 スタジオ収録日は4月13日。午後1時に東京・代々木のNHK西口玄関に行く。成田さんが迎えに出ていてくれた。案内されて放送センター4階の打ち合わせ室に。スペシャルアドバイザーの鳥取大学医学部の浦上克哉教授とお会いする。日本認知症予防学会理事長で、発売されたばかりの週刊朝日ムック「すべてがわかる認知症」でも1項目解説していただいている。

 山本マスターやチョイスアドバイザーの徳田章アナウンサーとも会って弁当の食事。台本に沿って簡単な打ち合わせをした。ぼくはこの段取りが苦手だ。事前にいろいろ聞かれると、本番で話すことがなくなってしまう。

 浦上教授から細かい状況を聞かれた。早期治療をしながら仕事をすることの楽しさや難しさを話した。浦上教授から、ある程度の負荷をかけるのはいいが、かけすぎてストレスを感じるようだとMCIから認知症に進行することもあると聞いて驚いた。認知症と運動理論を研究している国立長寿医療研究センターの島田裕之さんもやってきた。みなさん顔見知りのようだ。番組の最後でぼくは運動をしながらシリトリをするデュアルタスクに挑戦することになっているらしい。1年2カ月にわたり各種トレーニングを欠かさずにやってきたが、このデュアルタスクが最も苦手だ。

(※後編に続く)

週刊朝日 2015年5月1日号より抜粋


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