※イメージ写真 @@写禁
※イメージ写真 @@写禁

 高校総体で優勝したこともある高校サッカーの名門、桐蔭学園(横浜市)のサッカー部で「パワハラ」騒動が起き、部員の保護者たちと学校側が対立している。火だねとなっているのは、元Jリーグ監督でもある同校サッカー部監督の言動だ。

 桐蔭学園は、東大など有名大学への合格者を多数出すとともに、サッカーや野球、ラグビーなどで全国優勝を成し遂げたこともある「文武両道」の私立名門校として有名だ。

 そのサッカー部に3月1日付で就任したのが李国秀氏(57)。ヴェルディ川崎総監督を2年務め、1年目は第1ステージ2位となる実績を残した。その前には86年から96年までの約10年間、同校サッカー部の監督を務め、当時、同校サッカー部からJリーガーが多数輩出する黄金期をつくった。

 それだけに李監督の復帰への学校関係者の期待は大きく、3月16日には学校関係者や県内の政財界、スポーツ関係者が復帰を祝うパーティーを盛大に催した。

 ところがこのころすでに、部内では「李監督の言動はパワーハラスメントではないか」という声が噴き出していたという。

 部員の保護者たちは、李監督には次のような「パワハラ」言動があると話す。

「部員に『お前は使えない。グラウンドから出ていけ』とどなって、ミーティングに参加させなくなったり、名前も呼ばないなど、いじめのようです。精神的に圧迫するんです」

「監督は部員に『お前、どこ出身だ? 誰に習ったんだ』などと聞いては、『だからダメなんだ』『三流の人間にしか習ってない』などと侮辱する」

「監督から『背が低いやつはサッカー選手になれない。俺は使わない』と言われた生徒もいたそうです」

「監督に指導を受けると『今のアドバイスにいくら払う?』とカネを要求するようなことを言われます」

 ある部員の母親は言う。

次のページ