オープン戦は3試合17回3分の1を投げて、防御率1.04。格の違いを見せた黒田投手 (c)朝日新聞社 @@写禁
オープン戦は3試合17回3分の1を投げて、防御率1.04。格の違いを見せた黒田投手 (c)朝日新聞社 @@写禁

 3月27日に開幕したプロ野球で大きな注目を集めているのは広島カープだ。黒田博樹投手(40)が大リーグ球団からの約20億円のオファーを断り、8年ぶりに古巣復帰。この“男気”にチームは活気づき、31年ぶりの日本一を目指し一丸となっている。

 開幕戦は延長で敗れたが、ヤクルト投手陣から11安打を放ち、2戦目は接戦をしっかりものにした。地元・尾道市出身で俳優の東ちづるさんも期待をこめる。

「今年は例年以上にチームとファンが一体となっています。個人的には5年間のコーチ経験を積んで監督に就任された緒方孝市さんの采配に期待しています!」

 広島の強みは投手陣。先発は黒田と前田健太の2本柱に加え、昨季新人王の大瀬良、野村、新外国人の左腕ジョンソンと層が厚い。抑えのヒースも盤石だ。

「最も期待できるのは前田です。監督から『黒田が来ても、ウチのエースはお前』とアツい言葉をかけられ、奮起している。過去最高の15勝は軽く超えるのではないか」(スポーツ紙記者)

 一方、唯一の不安材料は「4番打者」だ。昨季37本塁打で本塁打王を獲得し、リーグ2位の104打点をマークした主砲エルドレッドは右膝半月板を手術し、長期離脱。2年目のロサリオも虫垂炎で出遅れている。

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