室井佑月 メルケル独首相の発言がウザい人もいる? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月 メルケル独首相の発言がウザい人もいる?

連載「しがみつく女」

ベルリン大聖堂 (イメージ写真) 

ベルリン大聖堂 (イメージ写真) 

 作家の室井佑月氏は、メルケル首相や天皇陛下の発言がメディアで取り上げられないことに疑問を呈す。

*  *  *
 3月9日、ドイツのメルケル首相が来日した。メルケルさんは同日、築地の浜離宮朝日ホールで来日講演を行ったんだけど、これがじつに素晴らしかった。

 メルケルさんは日本の問題点を、ソフトに、でもはっきりと指摘した。原発について、隣国との関係について、言論の自由について。

 決して上から目線でなく、つねに寄り添って心配をしてくれる頼れる女教師みたいな感じだった。女性の活躍に期待するという我が国も、彼女のような方が出てくればいいと思った。

 が、なんでなの? メルケルさん来日のことはあまりニュースにならなかった。来日したということはニュースでちょろっとやったけど、彼女の発言を取り上げなきゃ意味ないじゃん。

 やっぱ、彼女が今の政府の考えと違うこと――脱原発、近隣諸国と仲良く、言論の自由は大切なこと――などの発言をしたからウザかったのか。政府の顔色がいちばん大事なメディアは、きっと面倒くさいと思ったんじゃないのかな?

 それは、新年や3.11の天皇陛下のお言葉もおなじだ。陛下がどこでお言葉を発したかということに、あまり意味は感じない。なぜ、その内容を流さないのだろう。何時間もお話をされるわけじゃない。全部を流してもいい。


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