地震予測 次々と的中! 村井名誉教授「次に起こるのはココ」
そうしたうえで、「上下動の短期的な異常」「水平方向の動きが正反対」「変動速度の違いの境目」に注目して地震予測の精度を高めていくのだという。
2月17日に2度起きた東北地震を的中させたことについて、村井氏はこう説明する。
「東日本大震災の時に東北地方の太平洋岸は最大で1.1メートル沈みました。そこから沈んだ地盤は徐々に戻ってきていますが、場所によっては隆起の速度が違い、境目ができている。だからメルマガなどでは要警戒地域と伝えていました」
では、次の巨大地震はどこで起こるのだろう?
「去年の12月中旬から下旬にかけて、北信越の地盤に異常が見られました。地震発生までは、およそ5カ月くらいかかるので、岐阜県飛騨地方を含む北信越地方は要警戒地域です。また、異なった速度で沈降を続けている奥羽山脈付近も同じように可能性が高いとみています」(村井氏)
実際、当たっているだけに注意が必要だ。
(取材=本誌・小倉宏弥、森下香枝/黒田 朔)
※週刊朝日 2015年3月13日号
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