子どもの「食物アレルギー」 治るかどうかはどう判断する?

健康

2015/02/17 07:00

※イメージ写真
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 食物アレルギーは、鶏卵、牛乳、小麦など、ある特定の原因食物によって引き起こされる病気だ。食物中のたんぱく質を体が異物(アレルゲン)と認識し、異物を攻撃する「免疫反応」によりさまざまな症状が表れる。乳児の5~10%に見られるという。

 食物アレルギーは0~1歳児の発症が最も多く、5~6歳になるまでには治癒することが多い。消化能力や免疫反応が発達するためだと考えられるが、中には治癒しない子どももいる。

 東京都に住む折口香澄ちゃん(仮名・7歳)は、生後6カ月のときにじんましんが全身に現れ、自宅近くの昭和大学病院小児科を受診。検査の結果、小麦の食物アレルギーと診断された。

 香澄ちゃんは、以後半年に一度、原因となる疑いのある食物を少量ずつ食べアレルギー症状が表れるかどうかを観察し、その食物がほんとうに原因かどうかなどを判断する「食物経口負荷試験」を受けてきた。診察した同科講師の今井孝成医師は、経過観察をしてきたが、香澄ちゃんはこのまま治らない可能性が高いと判断。3歳になったとき、母親の紀子さん(仮名・40歳)に、将来の「経口免疫療法」の可能性を話し、香澄ちゃんにも折にふれ説明することを依頼。保護者と本人の了承のもと、6歳のときに治療を開始した。

 経口免疫療法とは、原因となる食物を症状が出ないごく少量から食べ始め、量を段階的に増減させながら目標量を食べられるようにする治療法だ。

「詳しいメカニズムはまだ十分にはわかっていませんが、昔からアレルギー性疾患では、原因物質を少しずつ体に取り込むと、症状が表れなくなることがあることは知られていました」(今井医師)

 経口免疫療法は、まだ統一された手法は確立されておらず、食物経口負荷試験を実施する病院の一部で試験的におこなわれている。アレルギーが中等度から重度のおよそ5~6歳以上が対象となる。食物経口負荷試験をして、原因食物と確認してから実施する。

週刊朝日 2015年2月20日号

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