本誌連載の「おすすめアプリ生活」で今週、ライターの小幡恵が推薦するのは、家計簿難民向けの神アプリです。

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 仕事の経費、家計簿、確定申告、小遣い帳、ワタクシすべて不得手で大嫌いです。小学校時代の小遣い帳さえ2週間以上続いたためしなし。

「レシートをもらっておくだけでいいんだから簡単じゃん」と言う人が多いのだが、それができないんだってば。財布に大量にたまったレシートのシワを伸ばし、消えかけた日付を確認したりしているうちに面倒になって、結局そのままゴミ箱行き。

 表計算ソフト、会計ソフト、家計簿アプリなどを利用すれば電卓での集計も不要で分類もたやすいことはわかっているが、前提になるのは「レシートの金額などを自力で入力すること」だ。「入力さえ誰かがやってくれればいいのになー」と無精なことを呟(つぶや)いていたら、あった! 無精モノ向け神アプリ!

 レシートをスマホのカメラで撮影するだけで、日付、金額、支払先の文字を読み取り、分類までしてくれるアプリ「Zaim」。さっそくコンビニのレシートを撮影すると、数秒で読み取った情報が文字になって表示される。店名も日付も金額も品目も読み取れている。

 タクシーの領収書で試すと、日付、金額に加え「タクシー代」であることをアプリが判断して、分類はちゃんと「交通」になっている。えらい!

 読み取ったものは自動的に集計されていく。週に1度、まとめてレシートを撮影するだけなら、続けられるかも!

 1カ月の予算を決めて「残高」を表示させたり、月ごとにどの項目の支出が多いのかも円グラフで表示が可能。有料版にすると銀行口座やクレジットカードの利用情報をウェブ明細と連携させて取り込むことも可能だ。

 まず無料版で「レシート自動読み取り」を試すのがおすすめ。読み取ること自体が楽しいので、生まれて初めて「家計簿」が続けられるかもしれない予感が!

 これで挫折したら、もう一生、家計簿は諦めます。

週刊朝日 2015年1月23日号