週刊朝日2015年1月23日号 表紙の片岡愛之助さん
週刊朝日2015年1月23日号 表紙の片岡愛之助さん

 テレビドラマ「半沢直樹」でオネエ口調の金融庁職員を演じ、話題をさらったのが一昨年。片岡愛之助は、昨年は「映画 妖怪ウォッチ」で声優までこなすなど、今や歌舞伎の枠を超えたスターの一人だ。

「30代に歌舞伎を濃く勉強させていただいた。その10年があったから、歌舞伎という軸がぶれることがない。この状況が、42歳の今でよかったと思います」

 昨年12月、『源平布引滝 義賢最期』で歌舞伎座(東京・東銀座)初主役を勤めた。次代を担う花形役者として存在感を増すなかで、責任感も大きくなったという。

「ここ数年、偉大な先輩が亡くなるなど信じがたい出来事が続き、僕らが頑張るしかないと。どうしたら新しいお客様に来ていただけるか。(市川)海老蔵さんともよくそんな話をしています」

 横でマネジャーが時間を気にしても、歌舞伎を語ると止まらない。ところで、昨年後半は大物俳優の結婚が相次いだ。今年は愛之助さん? 「年末までスケジュールはいっぱい。そんな暇はありません」。最後は笑顔でかわされてしまいました。

週刊朝日  2015年1月23日号