伝統守る職人 妖怪ウォッチで凧の魅力を伝える 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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伝統守る職人 妖怪ウォッチで凧の魅力を伝える

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江戸凧(左上)「加藤清正」6万円/(右上)「源義経」6万円/(右下)「鯉に金太郎」6万円/(左下と中央)「ダルマ」3万円(価格はすべて税込み)(撮影/写真部・東川哲也)

江戸凧
(左上)「加藤清正」6万円/(右上)「源義経」6万円/(右下)「鯉に金太郎」6万円/(左下と中央)「ダルマ」3万円(価格はすべて税込み)(撮影/写真部・東川哲也)

江戸独楽(左から)「曲独楽」5万円/「蕎麦喰い」2万3000円/「もみゴマ」2000円/「ロクロッ首」1万8000円/「ひねりゴマ」500円/「けんかゴマ」1500円/「子守」2万3000円/(右上)「桃太郎」1万2000円(価格はすべて税込み)(撮影/写真部・東川哲也)

江戸独楽
(左から)「曲独楽」5万円/「蕎麦喰い」2万3000円/「もみゴマ」2000円/「ロクロッ首」1万8000円/「ひねりゴマ」500円/「けんかゴマ」1500円/「子守」2万3000円/(右上)「桃太郎」1万2000円(価格はすべて税込み)(撮影/写真部・東川哲也)

「はいできた。差し上げます」。にこりと笑いながら、できたての「ひねりゴマ」を差しだしたのは、江戸独楽師の広井政昭(79)さん。この道60年以上になる。

「制作工程を撮影したい」とお願いすると、材料のミズキを手に取り、たった10分で「ひねりゴマ」を作ってくれた。

【百人一首、羽子板などその他の写真はこちら】

 広井家は江戸時代から続く独楽作りの職人一家だ。4代目の広井さんは、伝統を守りながらも自らの創作を加えて新しい独楽を次々に生み出してきた。得意とする「からくり独楽」は今や4千種以上にのぼる。

「芸人が使う曲独楽(きょくごま)は今でも作るのが難しい。よくできた曲独楽はブレなく回転して、まるで静止しているように見える。いつかそんな曲独楽を作りたい」

 そう楽しそうに話す広井さんだが、正月あそびをしなくなった子供たちの話になると、寂しそうな表情を見せる。

「子供はいつの時代も強い好奇心を抱いている。魅力を伝えられる大人が少なくなったのかもしれない」

 凧絵師の志村康夫(65)さんも、「せめて正月くらいは独楽や凧で遊んでほしい」と願う。志村さんは、7年前から自宅近くの小学校で凧作りを教えている。

「紙に絵を描いて、骨組みを取り付け、ひもを通すという、昔ながらの凧作りを教えています。妖怪ウォッチの絵を見本に描いたりして飽きさせないように工夫しています。少しでも凧の魅力を知ってくれたら嬉しい」

 押絵羽子板の職人、西山鴻月(52)さんは、こんな願いを込めて羽子板を作る。

「正月の羽根つきには、1年間の無病息災を願う意味がある。私が作った羽子板を持つ子供たちは難から逃れてほしい」

 正月は、子や孫と一緒に昔懐かしい正月あそびを楽しんでみては?

週刊朝日  2015年1月2-9日号


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