党も家族も前途多難な田母神氏 (c)朝日新聞社 @@写禁
党も家族も前途多難な田母神氏 (c)朝日新聞社 @@写禁

 次世代の党の目玉候補として出馬するも、あえなく落選した田母神俊雄元航空幕僚長(66=東京12区)。

「落選したにもかかわらず、選挙後も早朝から駅頭で、お礼の挨拶をしていたので驚きました」(近隣の住民)

 戦いの後も“閣下”という愛称がお似合いのけじめのつけ方だが、投開票日の3日前の12月11日、閣下が起こした離婚訴訟の判決が下され、控訴が棄却された。

 公示後に週刊誌で「不倫や離婚訴訟」が報じられると、本人はすぐにブログでこう釈明した。

「退官したら離婚すると決意し、現在交際中の女性に結婚をお願いしました。親族にもすでに紹介していて了承ずみ。妻が離婚調停に応じなかったために、裁判で現在係争中です」

 次世代の党関係者が言う。

「泥沼離婚訴訟というマイナスイメージの中、棄却された直後にツイッターで『私の離婚の意思は変わりませんので。1年ぐらいしたらまた裁判を起こします』と主張してしまった。選挙が終わるまで静観していたらよかったのに、“妻を捨てた”というレッテルが貼られ、選挙結果に影響したのではないか」

 なぜ投票日前にもかかわらず、“宣戦布告”したのか。真意を本人に尋ねると、

「今交際している女性を守らないといけないから、僕の意思を伝えたまでです。ブログにも書いたように、戸籍上の問題だけで、(妻とは)もう不愉快で一緒にいられない。僕は逃げも隠れもしない。堂々とします」

 だが、妻の代理人は、「1年後に裁判を起こしたとしても、今と状況が変わる訳ではない」との回答。

 空ではプロの閣下だが、地上では“いばらの道”が待っているようだ。

(本誌取材班)

週刊朝日 2015年1月2―9日号