自由すぎるオフを楽しむマー君 (c)朝日新聞社 @@写禁
自由すぎるオフを楽しむマー君 (c)朝日新聞社 @@写禁

 下手なタレントよりメディア露出が多い今オフの田中将大投手(26)。ベテラン野球記者はこう呆れる。

「パーソナリティーを務めたラジオの番組を聞いて驚きました。野球選手なのにオンエアでは、ニューヨークでの生活や、奥さんの里田まいと『マー君』『まいちゃん』と呼び合うと話し、野球の話はしなかった」

 田中の楽天時代をよく知る記者がこう解説をする。

「マー君は“モノノフ”(ももいろクローバーZのファンのこと)を自称するほど、アイドルは好き。野球の話だと口が重いのに、報道陣がAKB総選挙の予想を質問すると、真剣にしゃべる。アイドルおたくが野球がうまくてヤンキースに行った、という話なんです。楽天時代は球団が管理していたが、今はメジャーに所属しているから活躍すれば、文句は言われない。それで地が出たんでしょう」

 田中は2014年7月、右肘を故障(内側側副靭帯部分断裂)し、手術を受けずにPRP療法と呼ばれる再生医療を選択した。

 14年の最後の登板のレッドソックス戦は1回3分の2でKOだけに、不安を抱えてのオフだろう。

「先発投手陣として15年もフル回転を求められることが予想されます。事実、ジラルディ監督は12月上旬のウィンターミーティングで来季の田中について『32試合に先発してくれることを計算している』と語った。これは中4日でのローテーションを順調にこなしていかなければ到達しない数字。肘がまたパンクする可能性もある」(スポーツ紙デスク)

 本人は体の基礎作りのため、右肘と肩周辺の強化トレーニングを続けている。

「田中は太りやすい体質なので、開幕時の体重に注目してください。ダルビッシュ有のように自分で徹底的に管理するのならいいのですが、松坂大輔や伊良部秀輝のように太ってしまうと、失敗の始まりです」(ベテラン記者)

(本誌取材班)

週刊朝日  2015年1月2-9日号