進まぬ「松井秀喜監督」計画 “カツカツ”巨人の焦燥感 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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進まぬ「松井秀喜監督」計画 “カツカツ”巨人の焦燥感

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週刊朝日

「原(辰徳)監督の契約の任期はもう1年ある訳で、来年中にいろんなことを考えなきゃいけない。……松井君もポスト原の有力候補であることは間違いない」

 11月21日のオーナー会議後、巨人の白石興二郎オーナー(68)がぶら下がり取材の中で突然、こう発言し、報道陣を驚かせた。

「ナベツネ(渡辺恒雄最高顧問)さんも原監督も本音では、次は高橋由伸選手を監督にすればいい、と思ってるはず。従順で、御しやすいですから(笑)。だけど同時に、由伸じゃ注目されない、ということも、人気回復のためには松井しかいない、ということもわかってる。巨人にとって松井は最後の切り札で、白石オーナーは、その思いが切実なんでしょう。由伸選手の兼任コーチ就任が発表されましたが、長嶋監督の下に原コーチがいて長嶋さんから原さんに監督の座が禅譲されたように、松井監督の下に由伸コーチがいて松井から由伸に監督がバトンタッチされるのが読売にとっては理想のシナリオなんですよ」(スポーツ紙デスク)

 が、当の松井はその気になっていないという。

「今年、巨人は松井に原政権への入閣と来春キャンプでの臨時コーチを水面下で要請しましたが、松井は臨時コーチすら受けてない。少なくとも近々、松井が巨人の監督になることはないでしょう」(ベテラン記者)

 昨年のこどもの日、総理大臣を審判役で参加させて長嶋茂雄氏と共に国民栄誉賞を受賞するという晴れ舞台を用意され、巨人復帰とポスト原というレールが敷かれたように見えた松井だが、現実は読売側の青写真通りには進んでいない。そんな中、読売グループ内での球団の存在感も薄まっているという。

「実は読売グループの実権を握るナベツネさんは巨人に対し、以前ほどの熱がない、と言われてます。それで球団に予算が回ってこなくなっている」(別のベテラン記者)

 その証拠が今オフのFA戦線での巨人の動きだ。巨人が獲得した相川亮二、金城龍彦両選手は、ご本人たちには申し訳ないが大物とは言い難い。巨人は今オフのFAの一番の目玉と言われる金子千尋投手やメジャー帰りの松坂大輔投手の獲得にも動いたというが、提示額が低くて勝負にならなかったと言われている。

「松坂への提示はソフトバンクの半分以下だったそうで、今の巨人はマネーゲームには勝てない。先日のNPBアワーズでも単独で壇上に登って表彰された巨人の選手は菅野智之投手だけ。そんな状況に白石オーナーが焦って、『ポスト原は松井』発言になったんでしょう。白石さんは、由伸を兼任コーチにはしたけど、松井君を待ってるからね、とラブコールを送ったのでしょう(笑)」(同前)

 松井に響くのだろうか?

週刊朝日  2014年12月12日号


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