ドラマ評論家 綾瀬はるか“こじらせ女子”は「職場恋愛のファンタジー」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ドラマ評論家 綾瀬はるか“こじらせ女子”は「職場恋愛のファンタジー」

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週刊朝日#ドラマ

 スタート当初は、「こじらせ女子」を綾瀬はるかが演じるってどうなの?と不安だった。しかし綾瀬の出世作となった『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)の雨宮蛍が、「干物女」という、恋愛がめんどくさくて私生活がだらしない女という、元祖こじらせ女子とでもいうような存在だったため、むしろハマり役だった。

『ホタルノヒカリ』もそうだが、男性主人公の作品でも『電車男』(フジテレビ系)や『モテキ』(テレビ東京系)など、奥手の男女を主人公にする恋愛ドラマが増えている。トレンディドラマが、恋も仕事も華麗にこなす男女の恋愛を描いていたのに対し、近年では、“自分には恋愛なんて縁がない”と感じている人間を主人公にした恋愛ドラマの方が支持されるようになってきているのだ。

 また、最近ではバラエティ番組に出演した際の綾瀬の振る舞いにも注目が集まっている。能年玲奈もそうだが、お笑い芸人が彼女たちのマイペースな振る舞いに翻弄されて、番組のトーンがおかしくなってしまうのが面白い。

 二人とも演技以外の部分では「超天然」のため、恋人というよりは、小動物を愛でるように視聴者から愛されている。普通に描いたら痛々しくなりかねない作品が、温かい目で見られるのは、綾瀬の持つフワフワした存在感によるところが大きい。

 一方、恋人役の福士蒼汰も、男としての生々しさは薄く、韓流スターのような甘い演技を見せている。

 入り口こそ痛々しい設定ながらも、一度作品の中に入ると、ファンタジーとしての楽しい職場恋愛が描かれているのが、人気の秘密だろう。

週刊朝日  2014年11月21日号


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