本誌連載の「おすすめアプリ生活」。今週、ライターの小幡恵が推薦するのは「お薬ノート」。その便利さのワケとは?

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 中高年になると、どうしても「薬」との付き合いが増える。病院でもらう薬のほかにも、あれこれサプリを飲む人も多い。そこで起きる問題が「飲み忘れ」だろう。薬によって「1日1回、就寝前に1錠」「1日3回、毎食後2錠」「1日2回、朝食後と夕食後に1錠ずつ」などさまざま。

 調剤薬局でもらう「お薬手帳」で、過去の服薬履歴や、飲み方などは管理できるが、うっかりすると2冊も3冊もあったり、サプリや市販の便秘薬などまで書き込むというのもなかなか面倒だ。

 結局、何かしら飲み忘れて「なんでオレンジ色のだけこんなに余ってるんだ?」「そもそも、コレなんの薬だっけ」とかいうことになりがち。また週末になってから「あ! 薬が切れた」ということもある。

 今回紹介する「お薬ノート」は、あらかじめ薬局でもらった薬、市販のサプリなどの名前、服用期間、飲む時間、飲むべき数などを登録しておけば、ちゃんと飲む時間をアラーム音と画面表示で教えてくれる。もらった薬がなくなる日もあらかじめ通知してくれるので、病院に行き忘れて土日の薬がない、ということもなくなるはず。

 自分の分だけではなく、家族全員の服用の管理もできるので、「おとーさん!! 薬飲んだ!? おとーさんはオレンジの二つと、白いのが一つで、ええと私は……なんだっけ?」という毎度めんどくさい確認もせずにすむ。

 こうしたアプリはほかにも複数あり、「お薬手帳」「薬いつ飲む?」「総合お薬検索」なども。いずれも無料なのでいくつかダウンロードして、使いやすいものを選んでもいいと思う。

 ほかに大手の調剤薬局チェーンが作っているアプリもあるが、こちらは同チェーンでもらった処方箋のQRコードを読み取るだけで、処方された薬の情報が登録できる。

週刊朝日  2014年11月14日号