「うちわ配布問題」で10月20日に辞表を提出した松島みどり氏。参院議院運営委員会理事会では、野党側の国会質問などを「雑音」と表現し問題にもなった。ファッションデザイナーのドン小西氏は、そんな松島みどり氏のセンスも主張もおかしいという。

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 しかし入閣のときのドレスは強烈だったよな。真っ赤なジャケットに真っ赤なフリル、おまけに中は黒のロングドレスときた。目立ちたがり屋なのはよくわかったけど、この人は国民のために心血注ぐのが仕事で、東南アジアの大統領夫人じゃないんだもの。どう考えても、センスがおかしいだろ。

 この日だっておかしいよ。格好じゃないんだよ。それより根本にあるセンスがおかしい。だいたいこんな淡い色のジャケットに、なんで黒を合わせるのよ。ていねいに出汁(だし)を取ったおすましに、タバスコかけちゃいました、みたいな見事なズレっぷりだよね。

 おまけに主張も相当ズレてる。うちわをビラと主張したり、ストールをスカーフと主張したり。専門家として言わせてもらうけど、国会で問題になったあの赤い布。あれは先生の主張するスカーフじゃなくて、間違いなくストールだって。だいたいあんなヘンなストール、議会を遅らせてまで死守するほどのものかね。とにかく、こうも適当なことを平気で言う人が、よりによって法務大臣ってどうなの。日本の法務、大丈夫なんでしょうか?

週刊朝日  2014年10月31日号

松島みどり(元法務大臣)1956年、大阪府生まれ。東大在学中は、応援部のバトントワリングで活躍。朝日新聞記者を経て、2000年の衆院選で初当選。13年から経産副大臣を務め、14年9月から法務大臣。赤い服がトレードマーク=10月16日、参院議員運営委員会理事会で野党側の国会質問などを「雑音」と表現したことについて謝罪 (c)朝日新聞社 @@写禁
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松島みどり(元法務大臣)
1956年、大阪府生まれ。東大在学中は、応援部のバトントワリングで活躍。朝日新聞記者を経て、2000年の衆院選で初当選。13年から経産副大臣を務め、14年9月から法務大臣。赤い服がトレードマーク=10月16日、参院議員運営委員会理事会で野党側の国会質問などを「雑音」と表現したことについて謝罪 (c)朝日新聞社 @@写禁