「うちわ配布問題」で10月20日に辞表を提出した松島みどり氏。参院議院運営委員会理事会では、野党側の国会質問などを「雑音」と表現し問題にもなった。ファッションデザイナーのドン小西氏は、そんな松島みどり氏のセンスも主張もおかしいという。
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しかし入閣のときのドレスは強烈だったよな。真っ赤なジャケットに真っ赤なフリル、おまけに中は黒のロングドレスときた。目立ちたがり屋なのはよくわかったけど、この人は国民のために心血注ぐのが仕事で、東南アジアの大統領夫人じゃないんだもの。どう考えても、センスがおかしいだろ。
この日だっておかしいよ。格好じゃないんだよ。それより根本にあるセンスがおかしい。だいたいこんな淡い色のジャケットに、なんで黒を合わせるのよ。ていねいに出汁(だし)を取ったおすましに、タバスコかけちゃいました、みたいな見事なズレっぷりだよね。
おまけに主張も相当ズレてる。うちわをビラと主張したり、ストールをスカーフと主張したり。専門家として言わせてもらうけど、国会で問題になったあの赤い布。あれは先生の主張するスカーフじゃなくて、間違いなくストールだって。だいたいあんなヘンなストール、議会を遅らせてまで死守するほどのものかね。とにかく、こうも適当なことを平気で言う人が、よりによって法務大臣ってどうなの。日本の法務、大丈夫なんでしょうか?
※ 週刊朝日 2014年10月31日号