ドラマ評論家「芦田愛菜は子役でいるには今がギリギリ」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ドラマ評論家「芦田愛菜は子役でいるには今がギリギリ」

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週刊朝日#ドラマ


 また、イケメン俳優ではなく、阿部サダヲが護を演じたことも大きい。阿部サダヲは、松尾スズキが主宰し、『あまちゃん』の脚本家の宮藤官九郎らが所属することで有名な劇団・大人計画の看板俳優だ。どんな役を演じても、独特の情けなさというか、人間臭さがにじみ出る俳優で、犯罪者や、アクの強い小悪党を演じることが多かった。そんな阿部が演じるからこそ30代独身男性のリアリティが生まれたのだ。

 それにしても、3年ぶりの新作を見て驚いたのは芦田愛菜と鈴木福の成長だ。特に芦田愛菜は女っぽさが出てきて、子役でいるには今がギリギリだと感じた。面白いのは、2人の成長がそのまま物語とリンクしていること。子どもたちが少しずつ大人になり、無邪気でいられる時間が終わりつつあるのを実感してしまう。

 もちろん、『北の国から』(フジテレビ系)の純と螢のように、思春期から大人になっていく2人の成長に合わせて青春ドラマに変えるという選択肢もある。しかし、どちらにせよ、3人の間にあるユルい居心地の良さが失われるのは明らかだ。

 結局、今回のスペシャルでは出張の話はなくなり、3人の関係は元に戻るのだが、1年後に親元に帰すという約束は残ったままだ。おそらく来年あたりに作られるであろうスペシャルが完結編となるのだろうが、その日のことを思うと、テレビの前のお父さんとしては、今から泣きそうだよ。

週刊朝日  2014年10月17日号


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