開成高でも…世界の名門大学を目指す子どもたちが増加中 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

開成高でも…世界の名門大学を目指す子どもたちが増加中

このエントリーをはてなブックマークに追加

 応募倍率が5倍でもっとも高かった「徳島」を取材した。

 夜のフリーインタラクションは、話を聴きたい人のところに集まり、車座になって質問タイム。ハーバード大生に英語の上達法を尋ねたり、東大生に受験勉強について質問したりと、高校生たちは場所を移動しながら交流を楽しんでいた。その後の反省会はハウスごとに実施。一日を振り返り、ホンネで感想や反省を語り合う姿が印象に残った。

 翌日の午前中のセミナーでは、事前に医薬品基礎、モダンダンス入門、マジックなど10の講座から三つを選ぶのだが、希望講座から受講できるのは二つだけ。希望しない講座も一つ受講することになる。

「興味がない分野も学んでほしいという思いからです」(小林代表)

 セミナーは基本的に英語で行われる。英語を聞き取れず、苦労している高校生もいた。そのことについて、主催する徳島県教育委員会の担当者はこう語る。

「参加者39人のうち30人が徳島県の高校生です。普段はネーティブと話せる機会が少ないため、英語でコミュニケーションをとることの難しさと楽しさ、英語の必要性を感じてもらえればいいと考えています」

 今年、東京のスクールの実行委員長を務めた野村善文さんは、11年の第1回の参加者で、昨年、米ハヴァフォード大に進学した。

「スクールの初めの3日間はすごくつらかった。でも、タレントショーで歌を歌ってから、少しずつ自信を持つことができました。H−LABに参加しなかったら、海外大で学ぶ自分はなかった。スタッフになり、高校生が日々成長する姿を見るのがうれしかったですね」

「東京」の閉会式では、アドバイザーを務めるハーバード・ビジネススクールの竹内弘高教授が壇上から高校生に向かってこう語りかけた。

「このようなお兄さん、お姉さんになりたいと思いましたか?」

「思いました!」

 異口同音に発する言葉が会場に響き渡る。スクールを振り返る映像が流れ、涙を見せる生徒たちもたくさんいて、もらい泣きしそうになった。

 もう一人のアドバイザー、アゴス・ジャパン代表取締役の横山匡氏はこう話す。

「高校生にとって、ロールモデルとなる大学生と数日間を一緒に過ごせることは貴重な経験です。トップリーダーの講演を聴き、大学生と話すことによって、海外大に進学したいと考える人もいれば、日本の大学に進みたいと思う人もいる。多様な選択肢を知ったうえで、自分の将来について考える場となってほしい」

週刊朝日  2014年10月3日号より抜粋


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい