開成高でも…世界の名門大学を目指す子どもたちが増加中 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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開成高でも…世界の名門大学を目指す子どもたちが増加中

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「優秀な開成のみなさん、ぜひ、うちの大学を受験してください」

 東大合格者数が33年連続日本一の開成高校(東京)で、この7月、海外大学進学説明会「カレッジフェア2014」が開かれ、中高生や保護者ら約500人が集まった。

 ハーバード、イェールなどアメリカの10の名門大学の教員、学生らがパワーポイントや映像を使い、魅力をアピール。今春開成を卒業し、ハーバード大に進学した大柴行人さんの講演や、コロンビア大政治学部助教授の清水薫氏の出張授業も行われた。

 開成で説明会が始まったのは昨年から。柳沢幸雄校長が経緯を語る。

「生徒からリクエストがあればそれを最大限に応援するのが開成の伝統です。東大に進んだあと、ハーバード大のサマースクールに参加して感銘を受けた卒業生や、プリンストン大で教授を務める卒業生の話を聴いた生徒から、『海外大に進学したい』という声があがったのです」

 生徒の声に応えるため、2012年夏に英語科の教員3人がアメリカの名門私立大学を視察、国際交流委員会を立ち上げた。

「海外大からも『大学を紹介したい』という要望をいただきました。それで、昨年、海外の8大学による説明会を開き、海外の高校や大学のサマースクールを視察した教員による報告会も開催しました」

 説明会を熱心に聴いていた中1の生徒に尋ねた。

「海外大に進学したい?」

 父親と一緒に来ていた生徒は、「はい」と即答。外国の大学で学ぶ先輩の姿を直接見ることで、海の向こうの大学が身近な存在になっているようだ。

 この夏、海外大の学生や卒業生が中高生らに教え、交流するサマースクールが全国各地で開催された。

 ハーバード大のリベラルアーツ教育をもとにした「H-LAB」のサマースクールは、11年に東京で開催されたのが始まり。昨年は長野県小布施町、今夏はさらに徳島県が加わり、全国3カ所での開催となった。

 対象は高校生。スクールの参加者たちは、ハーバード大の寮と同じ「ハウスシステム」によってハウス単位に分かれ、ハウスリーダーのもとで活動する。午前中は海外大学生によるセミナー、午後は講演会、夜には講演者や地元の人たちを交えて交流する「フリーインタラクション」や、自分の特技を披露し合う「タレントショー」というのが基本パターンだ。

 共同創設者の一人で、5月にハーバード大を卒業した小林亮介代表はこう語る。

「日米の大学生や社会人と交流して、高校生に多様な選択肢を示すことが目的です。主体的に進路選択してほしいですね」

 スクールの応募倍率は高いが、英語力で選ぶのではないと小林代表は言う。

「目的意識を持った人、参加したいという意欲が高い人を評価しています」


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