小渕優子(経済産業大臣)1973年、東京都生まれ。大学卒業後、TBSに就職。99年、退社して、前年、総理大臣に就任していた父・恵三の私設秘書に。2000年、父が急逝したことから衆院選に出馬し、初当選する。08年の麻生内閣では少子化相などに任命され、初入閣。2児の母=9月3日、第2次安倍改造内閣で経産大臣に就任 (c)朝日新聞社 @@写禁
小渕優子(経済産業大臣)
1973年、東京都生まれ。大学卒業後、TBSに就職。99年、退社して、前年、総理大臣に就任していた父・恵三の私設秘書に。2000年、父が急逝したことから衆院選に出馬し、初当選する。08年の麻生内閣では少子化相などに任命され、初入閣。2児の母=9月3日、第2次安倍改造内閣で経産大臣に就任 (c)朝日新聞社 @@写禁

 今回の改造内閣の人事で、女性で初めて経済産業大臣になった小渕優子氏(40)。ファッションデザイナーのドン小西氏がファッションチェックした。

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 6年前に戦後最年少で入閣したときのドレス姿を思い出すよね。ちなみにあのときは、ジャケットがブルーで中が黒という今回とは逆のパターン。見るからに七光りのお嬢さん丸出しで、大丈夫か? おいと心配になるほど、初々しかったのを覚えてるよ。

 ところがだ。人って6年でこんなにも変わるかね。見てよ、この自信満々なドレス姿。たしかに政治家には貫禄も必要だけど、40歳でこれはいきすぎ。銀座のママか東南アジアのセレブかってところまでいっちゃってるもんな。

 そんなきわどさを醸し出しているのは、レースの襟なしジャケットだよ。いや、胸元の控えめなパールとVネックは、ショートヘアと長い首を上手に見せてると思うよ。でもここに、お気に入りのブルーを合わせたのが毒々しさのもと。これで下も黒なら、ぜんぜん印象が変わったのに。

 ま、政界の菊川怜が政界のデヴィ夫人に変わっても、服から見える浮世離れは、今も6年前も変わってない。しかも今回は経産大臣だもの。6年ぶりに言わせてもらいます。大丈夫か? おい。

週刊朝日 2014年9月19日号