宇都宮弁護士の妻、都知事選中は「一緒に歩かないようにしていた」

 2012年12月と14年2月、東京都知事選に立候補した日本弁護士連合会元会長の宇都宮健児氏。「脱原発」や雇用・福祉問題の解消、格差是正を訴えたが、いずれも次点で落選。夫の選挙戦は、家庭にどんな影響があったのだろう? 妻の美佐子さんが明かした。

妻「『出るから』と言われて、『はい、そうですか』と。全部自分で決めてしまうので、事後報告ですね」

夫「期間中も、選挙のことを家庭内で事細かに話すことはなかったですね。ほとんど報道に出てましたから」

妻「マンションの前の掲示板に選挙ポスターが貼られるんですが、あれがイヤでしたね(笑)。出かけるたびに、必ず見ますでしょ。同じマンションにも私たち夫婦のことを知らない人がいますし、選挙期間中はなるべく一緒に歩かないようにしてました(笑)。私は選挙事務所には顔を出さないことにしたんです。人前に出るのがあまり好きじゃないものですから」

夫「選挙事務所で陣頭指揮をとる奥さんもいるようですが、出るのは私ですからね。カミさんがどういう対応をとるのかというのは、本人に任せていました。ただ、1回目のときの最後の慰労会には来てくれたし、雑誌のインタビューは受けてたよね」

妻「人前で話すことに慣れてないものですから、何をお話ししていいのかもわからなくて。夫の選挙戦は、大変そうだなと思って緊張しながら見てましたし、知り合いには『お願いします』と言ったりもしましたが、私の生活自体はそんなに変わらなかったですね」

夫「選挙を直接手伝ってもらうことはありませんでしたが、やっぱり助けられましたよ。選挙期間中ってけっこう大変なんです。朝8時から夜8時まで街宣活動ができるんですが、そのためには朝5時ごろには起きなくちゃならない。帰ってきたらもうクタクタで、バタッと倒れるように寝るんです」

妻「明け方3時過ぎに帰ってきたこともありましたね」

夫「彼女もそれに合わせて食事を用意してくれたりと、大変だっただろうと思います。しかも、どちらも寒い季節でしたからね」

妻「選挙の結果は、残念でしたね。期間中は、『都知事になってほしい』という思いと、『なってしまったら、どうしましょう』という両方の気持ちがありました。でも、世の中には貧しい方がたくさんいるし、高齢者問題や待機児童の問題も山積みです。もし夫が都知事になっていたら、少しは変わっていたのかなと思いました。100万票近く入れていただきましたが、まだまだ知られていないんですかね」

週刊朝日  2014年9月12日号より抜粋

続きを読む

この記事にコメントをする

TwitterでAERA dot.をフォロー

@dot_asahi_pubさんをフォロー

FacebookでAERA dot.の記事をチェック