荻野目洋子「80年代はアクの強い時代」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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荻野目洋子「80年代はアクの強い時代」

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 だから、私がアイドルでいいのかな、という違和感はありましたね。周りはみんな髪の毛をすごくきれいにカールしていて、お人形さんみたいにかわいいコたちばかり。そういうコたちと同じ番組になって並んで、比べられると、劣等感を感じていました……。でも、私はもともと歌手志望だったので、自分の気持ちはぶれなかった。歌っているときは自分の世界に入り込んでいました。アイドルとして番組に呼ばれることは仕方ないことなので、逆に「うまく笑えるようにならなきゃ」と考えるようにしました。そうしないとついていけなくなっちゃうと思っていたし、必死でした。

 今のアイドルのコたちのことは「すごいなあ」と思って見てます。恋愛禁止とか大変そうだけど、すごくがんばっていますよね。

 私の場合は、かなり自然児でしたね(笑)。自然に好きな人ができて社長に報告したら「仕事とどっちを取るんだ? まだすぐに結婚できないだろう」と言われて、そのときは仕事を選びました。でも結局、そのとき好きになった人が今の夫ですから、結果的には良かったのかなと(笑)。

 今年、本格的に歌手復帰するにあたって、家族会議を開いたんです。子供たちに「マミーは今年デビュー30周年の記念の年なんだけど、仕事してもいい? 自分のことは自分でできるかな?」と聞くと、子供たちは「できる! お仕事がんばって!」と言ってくれたので、ありがたかったですね。夫も応援してくれています。

 10月にはライブもあるので、今は時間を見つけては、歌とダンスの練習をしています。今この時代に歌う「ダンシング・ヒーロー」は当時とはまた違ったものになると思いますが、若いコたちと同じことをやっても意味がないと思うんです。無理して「新しさ」を競うのではなく、「こういう見せ方があったのか」とお客さんが驚いてくれて、面白がってもらえるようなパフォーマンスをしたい。「また見たい」と思ってくださる方がいるのは、本当に歌手冥利(みょうり)に尽きると思っています。

(構成 本誌・作田裕史)

週刊朝日  2014年9月5日号


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