荻野目洋子「80年代はアクの強い時代」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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荻野目洋子「80年代はアクの強い時代」

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 ドラマや歌、「プロデューサー巻き」ファッションなど、「80年代リバイバル」が起きている。デビュー30周年を迎え、80年代に活躍した歌手の荻野目洋子さんが、アイドルとして活躍した当時を振り返った。

*  *  *
 80年代は、いい意味でアクの強い時代だったと思います。毎日が高速道路をビュンビュンと走っているような感じで、作ったアルバムさえ、どんどん過去のものになっていく。そのときは、振り返る余裕なんてありませんでした。

 私が「ダンシング・ヒーロー」に出会えたことは運命だったと思います。ビクターの当時のディレクターさんが持っていた「Eat You Up」という原曲をウチの事務所の社長が聴いて、「これは良い曲だから荻野目に歌わせる!」と言ってくれたことで、私が歌うことになったのですが、最初はユーロビートの曲を歌いこなせるか不安もありました。まだ声も子供っぽかったですし。でもレコーディングで「なるようにしかならない」と開き直ったら、大サビの部分ですごくいい声が出て、限界をひとつ越えられた気がしたんです。やっぱり、ヒット作は自分の枠を飛び越えたときに生まれるんですね。

 ヒットと同時に私の生活も一変しました。音楽活動以外にもドラマやバラエティーの出演などがあり、睡眠時間は3時間くらい。その上、出席日数をクリアするために高校にも行かなくちゃいけない。レコーディングなのに、まだ曲を覚えきれていないとか、疲れて声が出ないということもありました。そういう状況で、バタンとスタジオの分厚いドアを閉められて窓のない部屋に一人でいると、孤独で息が詰まるような感覚になって、バーッとスタジオから逃走したこともありました。すぐに、マネジャーに連れ戻されてしまいましたが(笑)。

 当時のアイドルブームに関しては冷静にとらえていて、「私は普通だな」って思ってました(笑)。「優等生」と言われることもありましたが、うまく話せず、自分を表現できなかっただけなんです。


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