タイ代理母出産騒動 壮大な家族計画の目的は選挙に勝つため? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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タイ代理母出産騒動 壮大な家族計画の目的は選挙に勝つため?

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 不審に感じた業者は、国際刑事警察機構に通報したという。

 A氏の行為に倫理上の問題はないのだろうか。才村眞理・帝塚山大学元教授(児童福祉)はこう語る。

「子どもの健全な発育には乳幼児期に親との愛情の基礎を築くことが必要。ベビーシッター任せでは、いくら栄養状態がよくてもネグレクト状態と言えます。子どもたち自身も将来、自分の生まれた経緯に納得できないのではないか。子どもがモノとして扱われているような印象を受けます」

 A氏の代理人という日本人弁護士は12日、「プライバシーに関わる問題」として報道各社に関係者への取材自粛を要請する「申入書」を送付。次のように記されていた。

<ライフスタイルの多様化や生殖医療の発展に伴い、様々な形の家族が誕生しており、倫理上の問題を含め、話題になっています。(略)個人の特定に繋がる情報を交えてそのような報道がなされた場合には、当該家族、特に将来ある子ども達にとって取り返しの付かない被害をもたらすことになります。(略)プライバシーを侵害する取材・報道行為を行われた場合には、必要な法的手段をとる所存であることを申し添えます>

 はたして「ライフスタイルの多様化」で片づけられる問題なのだろうか。本誌は弁護士事務所に取材を申し込んだが、「お盆休み中なので対応できない」と答えた。真相は今後、どこまで明らかになるのか。

(今西憲之/本誌・小泉耕平、牧野めぐみ)

週刊朝日  2014年8月29日号より抜粋


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