抜里駅周辺は撮りテツのポイントのひとつ。このトーマスは正面を向いているが、目玉は左下と右下にも動かせる。日によって違った表情を楽しめる(撮影/写真部・松永卓也)
抜里駅周辺は撮りテツのポイントのひとつ。このトーマスは正面を向いているが、目玉は左下と右下にも動かせる。日によって違った表情を楽しめる(撮影/写真部・松永卓也)
「ポーッ!」とSLならではの汽笛を鳴らし、時速約30キロで大井川第一橋梁を走る(撮影/写真部・松永卓也)
「ポーッ!」とSLならではの汽笛を鳴らし、時速約30キロで大井川第一橋梁を走る(撮影/写真部・松永卓也)
車内のイスのヘッドカバーにもトーマスの絵柄。客車は昭和20年代製と古く、冷房が付いていないので、窓を開けることが必須(撮影/写真部・松永卓也)
車内のイスのヘッドカバーにもトーマスの絵柄。客車は昭和20年代製と古く、冷房が付いていないので、窓を開けることが必須(撮影/写真部・松永卓也)
千頭駅で転車台にのるトーマス(撮影/写真部・松永卓也)
千頭駅で転車台にのるトーマス(撮影/写真部・松永卓也)

 イギリスの人気アニメ「きかんしゃトーマス」の主人公、トーマスに扮した蒸気機関車(SL)が静岡県の大井川鐵道に登場した。今年の7月から10月まで、期間限定で新金谷–千頭間を走る。昭和17年製の黒いSL(C11型227号機)を青く塗り、顔を取りつけ、トーマス仕様に改造した。なんと、顔にかかった費用は400万円!

「ライトの位置も右下に。通常走らせているSLを本物そっくりに作り替えました」と話すのは、大井川鐵道の山本豊福さん。

 そんなトーマスをひと目見ようと、沿線にはカメラを抱えた人、人、人。ホームはトーマス柄のTシャツや帽子などを身につけた子供たちで溢れている。客車では、神奈川県からやってきたという3歳の男の子が、座席で嬉しそうに跳びはねる姿も。

「すごい! トーマスだ!」

 記者も実はトーマス好き。恥ずかしながら、子供たちよりもはしゃいでしまいました。

週刊朝日  2014年8月22日号