空前の大ブーム「サウナ」 中高年の注意点とは (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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空前の大ブーム「サウナ」 中高年の注意点とは

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ライター・伊藤あゆみ週刊朝日

 血管の柔軟性が失われつつある中高年にとっては、血圧を上げる有効性より負担のほうが大きいのだと原田医師は言う。

「そもそも血圧の変動や脱水は、高齢になれば誰でも起こりやすくなるものです。ですから60歳以上の人は、あまり温度差が激しくならないように工夫することが大切です。低温サウナにしたり、冷水浴の代わりに涼しいところでクールダウンしたり。そういう意味では、今流行のロウリュウは、どちらかと言うと若い人向きかもしれません。特に血圧が高めの人や動脈硬化の危険性を指摘されたことがある人は、よほど慎重に利用すべきだと思います」(同)

 ところで、記者はサウナの中で呼吸が苦しくなることがやや気になった。考えてみると、100度もの熱気を吸い込んで肺や呼吸器に支障はないのだろうか? 素朴な疑問に答えてくれたのは、池袋大谷クリニック(東京都豊島区)の大谷義夫医師だ。

「サウナが原因で気道に熱傷が生じたという事例は聞いたことがありません。消防活動に関するある研究報告によると、高温下でも湿度が低ければ即座に火傷(やけど)を負うことはないそうです。温度105度で高湿度なら火傷するまで数分間ですが、低湿度なら26分かかります。湿度が低い乾式サウナなら、高温でもある程度長く入浴していられるのです。フィンランド人はうまいことを考えたな、と思います」

 なるほど、水と空気では熱伝導のスピードが違い、低湿度ではスピードがより遅くなるのだ。では、高温下で息苦しいのはなぜなのだろう?


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