安藤:いえいえ、私がそうだったので。家事をしておうちをきちんと守るってすごいことですが、いまの私にはできないと思うんです。じゃあ何ができるのかと思ったときに、私自身は海外に行って違う文化に触れたことが、すごくためになったんですね。だから娘もいろんな国に連れていって、いろんな人に出会って愛情をもらって、幸せになってほしいと思うんです。それは自分がスケートをやっているからこそ可能だと思うんです。

林:素晴らしいことですね。

安藤:母やスケートの仲間、いろんな人にかわいがってもらって、あまり手のかからない子に育ってきてるんです。

林:いま、1歳と4カ月くらいですか。おしゃべりを始めたり、かわいい盛りですよね。

安藤 何言ってるかわからないですけど(笑)。

林:そろそろ歩きはじめたり?

安藤:もう走ってますね。

林:あと何年かすると、あんなにかわいかった子がなんでこんなに憎らしい子にと……。

安藤:それは私、まだ先のことなので(笑)。

林:そうでした(笑)。

週刊朝日  2014年8月15日号より抜粋