ドラマ評論家「『HERO』は変えなかったことに意味がある」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ドラマ評論家「『HERO』は変えなかったことに意味がある」

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週刊朝日#ドラマ

 ドラマ評論家の成馬零一氏は、今期ドラマで特筆すべきはフジテレビ系のあのドラマだという。

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 夏のドラマが出揃いましたが、中でも、一番の話題作は、やはり木村拓哉主演の『HERO』でしょう。

 本作は2001年に放送された『HERO』の続編。第1話の平均視聴率はなんと、26・5%(関東地区)を獲得。残念ながら第2話は19・0%(同)と、大きく下がってしまいましたが、それでも今期のドラマの中ではダントツの数字。近作では変化球続きだった木村拓哉の、直球ストレートが久々にバシッと決まった感じです。

 木村拓哉が演じる久利生公平は、Tシャツにジーパンというラフな格好で仕事をし、通販の筋トレグッズを買うことが趣味の型破り検事。

 物語は毎回、容疑がかけられた人間を裁判にかけるかどうかを決める「起訴」がポイントとなり、すぐに書類送検するような事件も、久利生は疑問があれば何度も捜査し、事件現場にもおもむきます。

 これは現実ではあまりないことですが、久利生の捜査によって事件の意外な真相を明らかにしていくことがドラマの面白さです。久利生と周りの人物の掛け合いも魅力の一つで、松たか子、阿部寛といった前作の人気キャラこそ出演してませんが、新しく登場した北川景子が演じる怒りっぽい事務官、麻木千佳は、前作で久利生とコンビだった学級委員的な雨宮舞子(松たか子)とは違う魅力で、

「わっかんないのはアンタでしょ!」
「今、アンタって言ったよな!?」

 といった、麻木の乱暴な口調に久利生がイラッとくるやりとりが、新シリーズの見所となりそうです。


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