シニア女性「おひとりさま限定ツアー」がブーム (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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シニア女性「おひとりさま限定ツアー」がブーム

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 京都に到着すると、駅の改札前では、バスガイドさんが待機していて、観光用の大型バスへと案内してくれた。ぼんやりしていても目的地へ導いてもらえるので、とても楽だ。

 最初の目的地の西山(にしやま)・善峯寺(よしみねでら)へは約1時間。2列シートに1人でゆったり腰かける。団体ツアーでありながら、自分の物思いにふける時間があるのがうれしい。

 善峯寺は、平安時代中期に開山。山の中腹に位置し、敷地は約3万坪と広い。境内にはアジサイが咲き誇っていて、参加した日はお天気にも恵まれ絶好の花見日和だった。寺の入り口に到着するまで、けっこう急な坂を数百メートル上る必要がある。前を歩いていた女性に近寄り、おずおずと話しかけてみた。

「いい天気ですね。今日は、どちらから」

「横浜です」

 一人だけど、話し相手がいるのがうれしい。

「どうして一人参加限定のツアーに申し込まれたんですか?」

「夫が病気をし、看病の日々で疲れがたまっちゃって。地域の自治会長の仕事も忙しいの。ストレスをぱーっと発散させたくて参加しました。一人は楽でいいね」

 いきいきした表情で話してくれた。御年73とおっしゃったが、颯爽と私の前を歩く姿がまぶしかった。

 続いて、業平寺、別名・十輪寺(じゅうりんじ)へ。ここは平安時代初期に創建され、在原業平が隠棲(いんせい)したとされる寺だ。業平寺では、泉浩洋和尚から30分ほどの説法を受けた。途中、我々も和尚に続けて声を出してお経を読んだ。


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