子どもの病気ではない? 加齢で進行する「斜視」の治療法 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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子どもの病気ではない? 加齢で進行する「斜視」の治療法

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「ふだんは斜視ではないのですが、疲れてボーッと気を抜いたときなどに、眼が外側にずれるのが間欠性外斜視です。子どものころからの斜視を放っておいたために、40、50歳代から眼のずれが固定されるケースも多々見られます」

 そう話すのは、森さんを診た同院眼科准教授の林孝雄医師だ。

 若いころは、眼球についている筋肉に眼の位置を調整する力があるので、斜視は目立たず、眼もさほど疲れない。加齢で筋力が低下すると、調整力も弱くなり、眼がずれる頻度が増えてくる。森さんも、「一点を見てください」と言われれば眼を寄せることはできたが、右目の視線はすぐ外側にずれてしまった。

「患者さんの最大の悩みは『見た目』です。もう一つは、無理に眼を寄せるため起こる眼精疲労です。このどちらもある程度手術で解決できます。特に、見た目が気になるなら、迷わず手術をすすめます」(林医師)

 手術は基本的には「外直筋後転術」を実施する。眼球の外側についている筋肉を一度切り離し、眼球の後ろにずらして縫い付け直す。眼を外側に引っぱる筋肉の働きをゆるめ、眼をほぼ正面に矯正することができる。ただし、手術前の斜視の角度が大きければ、「内直筋短縮術」をあわせて行う。眼の内側にある筋肉を一部切除して短くし、元の付着部に縫い付け直すことで、眼を内側に寄せられる。

 手術方法は眼科医によって異なる。帝京大学病院の特徴は、「なるべく時間をかけずに手術する」ことにある。手術に時間がかかることで生じるデメリットを、林医師はこう説明する。


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