言論の自由ない? 藤巻健史がW杯で感じた日本の危険な国民性

連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」

“伝説のディーラー”と呼ばれた藤巻健史氏は、サッカーワールドカップを通してある疑問を感じたととこう語る。

*  *  *
 先日のテニスで、ダブルスのペアを決めてコートに入ろうとしたら、

「フジマキさんはあっちサイド。こちらのサイドにはすでに2人いるでしょう。向こうは1人。それを見れば、自分の入るサイドがわかるでしょうが。ダブルスは2人ずつでやるの。いつもの癖で無意識に多数派にノコノコとついていっちゃうんだから」

 日本維新の会の分党決定時に、私が多数派の橋下グループ入りを決めた後のテニス仲間であるヒラタさんのお言葉だ(そういうわけではないのだけれど)。 

 ゲームのポイントがわからなくなり、「15-30だ」「いや、30-30だ」ともめていたら、今度は外野のマキさんから、「多数決で決めればいいんだよ! 多数決!」と野次が飛んできた。ん? 多数決で決まるのは政治の世界だけのはずだ。

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 サッカーワールドカップの開幕前に、ザック・ジャパンの戦績を評論家の多数決で占ったならば、「いとも簡単に1次リーグを突破し、優勝しそうな勢い」だった。にもかかわらず、1次リーグ敗退である。1次リーグ敗退を明白に予想していた評論家を私は寡聞にして知らない。しかし、私の周りでは最低3割の人が1次リーグ敗退を予想していた。

 しかし、そんなことを言えば、国賊扱いされそうな雰囲気だった。

 しばしば「言論の自由」がマスコミを賑わして裁判も起きるが、「本当の意味で日本に言論の自由はあるのだろうか?」、これが日本中が沸いたサッカーW杯の私の感想だ。

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