はるな愛「女性になったけど、大西賢示のまま戸籍は男のままでいたいと思った」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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はるな愛「女性になったけど、大西賢示のまま戸籍は男のままでいたいと思った」

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週刊朝日#男と女

 おかげさまで、世間の認知は得られてきましたが、やっぱり、いまだに変わってみられますし、ロケをしているときに「気持ちわるい、ここを歩くな」とか言われることがあります。それは、なんだか残念だなーって思う。人に厳しく言われる分、絶対そういう人間にならないでおこうという気持ちになります。一方で、応援してるよと言ってくださるような器の大きい人は、すてきだなと思います。

 私は実は、戸籍は変えていない。大西賢示のままです。法律上問題があるということではなく、自ら選んでいます。これまでの人生を背負っていたいという意味で。不思議なことに、正直、あれだけ女の子になりたかったのに、女の子の体を手に入れてから、恋愛とか人間関係とか、悩みの原因ってこれじゃないんだなと気づいたんです。また、昔は男でなくちゃ、女でなくちゃというのがあったと思うけれど、今はいろんな性のグラデーションが受容されているので、男とか女とか決めきることがすべてじゃないかなと思っています。実は、仕事で男性の格好をしたときに「あ、この生き方ありだな」と思ったこともあるんです。だから戸籍はこのままでいたいかな。

 ただ、戸籍を変えていないことで問題もある。電気の支払いのときは、いつも本人確認を求められる。「奥さまですか?」と言われるときもある。パスポートに男と書いてあるので、海外のカップルプランが使えないときもあります。

 自分らしく生きるというのは、それなりに責任を負うことでもあると思います。子どもがいるならなおさら。周りの人に感謝して生きていかなければいけないなと思います。とはいえ、諦めたり、悔いが残ったりするような生き方はしてほしくない。スタートを切るのは、今からでも遅くない。私も自由な発想で、男とか女にこだわらず、オンリーワンの存在で、後悔しない人生を送りたいなと思っています。

週刊朝日  2014年7月18日号


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