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整形外科枕 ※クリックすると楽天ページに飛びます
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レイコップ RS ※クリックすると楽天ページに飛びます
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 寝苦しくなる初夏が近づくこの季節。誰もが快眠を求めているが、寝具を含む環境整備も欠かせない。メーカー側も質にこだわった製品を開発し、外部機関と組んで研究を進めている。

 例えば高反発のマットレスパッドを主力商品に急成長中のエアウィーヴは、フィギュアスケート選手や歌舞伎役者をCMに起用し、注目されている。

 いまは国内外のトップアスリートや育成施設などに商品「エアウィーヴ」を提供し、そこで得たデータを米スタンフォード大学と共同で解析、競技実績と眠りの環境とのかかわりを研究している。また国内の睡眠研究者と連携して、エアウィーヴで得られる眠りの質を放熱や寝返りの観点から調査し、ホームページなどで公表している。

「これまでの寝具は、寝入りばなの寝心地を追求するものが多かった。当社は『寝起き』の快適性、つまり“真の寝心地”を追求しているんです」(同社マーケティング部シニアマネージャーの川瀬真理さん)

 枕は、整形外科医の立場から睡眠の姿勢について研究している16号整形外科(相模原市)院長の山田朱織医師が、自身の経験と患者データをもとに「整形外科枕」を開発し、山田朱織枕研究所を立ち上げ、販売を始めた。個別に計測して作られる完全オーダーメードだ。

 いまの時期に注意したいのが布団のダニ。梅雨から初夏にかけて急激に繁殖する。ダニ対策で注目されるのは布団専用クリーナーだ。「レイコップ」を販売するレイコップ・ジャパンは世界24カ国で300万台、国内で150万台を売り上げる。

「昔はどの家庭でも布団を干したものですが、最近は景観のほか、PM2.5や黄砂などの影響を避けるために、外に干せなくなっています。レイコップのメーン購買層はアレルギー患者や乳幼児、ペットがいるご家庭ですが、60代以降にも好評です。年齢や肉体的にも布団を干す作業が難しくなっているのでしょう」(同社広報担当・齋藤淳さん)

『睡眠のはなし』(中公新書)の著者で、3月末に厚生労働省が公表した「健康づくりのための睡眠指針2014」をまとめた日本大学医学部精神医学系主任教授の内山真医師は、睡眠環境で最も大事なのは、体の奥深い「深部体温」を下げることだという。

「人間は眠りにつくに当たり、体の熱を放出して深部体温を下げていきます。熱を放出する部位は手や足の甲の部分で、ここが熱くても冷たくても熱を逃がせず、眠りにくくなる。寝具の内部温度(掛け布団と敷布団の間の温度)の適温は33度前後。クーラーは体に悪いと考える人もいますが、暑い時期は上手に使ったほうが眠りやすくなるんです」

週刊朝日  2014年7月18日号より抜粋