例えば商社。海外の商社は、資源や穀物など特定の分野を扱う専門商社が多い。これに対して日本の総合商社は、「ラーメンから航空機まで」と言われるように幅広い商品・サービスを取り扱う独自性がある。

 医薬品メーカーは、高齢化に伴い、医療費の安定的な増加が期待できるが、2年に1度の薬価改定や後発医薬品(ジェネリック)などの逆風もあるので、株価が安値に放置されている。

 自動車関連では、軽自動車のシェアを伸ばすダイハツ工業や日産自動車から、低燃費タイヤだけでなくゴルフ用品でも売り上げを伸ばす住友ゴム工業など、“ニッチ市場”でシェアを伸ばしている。

 ロータス投資研究所の中西文行代表が言う。

「企業の業績は決して悪くない上、将来性はあるので、そのうち外国人投資家に注目される可能性があります。そうなると株価は一気に上がり、個人投資家の手が届かなくなることも。株価が安い今が、ラストチャンスかもしれません」

配当利回り3%以上の銘柄(7月2日終値、SBI証券・藤本誠之氏作成)

  会社名/株価/単位/配当利回り/PER/PBR
1 東燃ゼネラル石油/957/1000/3.97/77.2/1.84
2 キヤノン/3321/100/3.91/18.5/1.52
3 三井物産/1655/100/3.87/7.8/0.78
4 武田薬品工業/4739/100/3.8/44/1.51
5 SANKYO/3970/100/3.78/27.3/0.94
6 ユニーグループ・ホールディングス/638/100/3.76/12.4/0.5
7 住友商事/1381/100/3.62/6.9/0.72
8 JT/3694/100/3.61/16.1/2.95
9 積水ハウス/1410/100/3.55/10.9/1.04
10 平和/2258/100/3.54/8.8/1.58
11 オートバックスセブン/1702/100/3.53/16.7/1.06
12 エーザイ/4273/100/3.51/36.2/2.5
12 丸紅/741/1000/3.51/5.9/0.93
14 伊藤忠商事/1331/100/3.46/7/1.03
15 NTTドコモ/1777/100/3.38/16.2/1.37
16 日産自動車/984/100/3.35/11/1.03
17 オンワードホールディングス/729/1000/3.29/23.3/0.73
18 三菱商事/2139/100/3.27/8.8/0.7
19 大東建託/1万2040/100/3.25/16.2/4.41
20 第一三共/1886/100/3.18/17.1/1.36
20 メイテック/3175/100/3.18/21.1/2.86
22 大塚ホールディングス/3170/100/3.15/10.2/1.19
23 ローソン/7660/100/3.13/19.8/3.13
23 ダイハツ工業/1788/100/3.13/9.3/1.39
25 昭和シェル石油/1164/100/3.09/11.9/1.46
26 日鉄住金物産/394/1000/3.05/7.4/0.86
※PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)

週刊朝日  2014年7月18日号より抜粋