致死率35%! SARSより怖い「MERS」ウイルス日本上陸寸前 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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致死率35%! SARSより怖い「MERS」ウイルス日本上陸寸前

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メッカの大巡礼の様子(写真:gettyimages)

メッカの大巡礼の様子(写真:gettyimages)

 MERSは12年にサウジアラビアで初めて感染が見つかり、当初は中東周辺に広がった。その後、中東で感染した人がヨーロッパや東南アジアなどでも確認され、5月にはアメリカでもサウジアラビアに渡航した人の感染が見つかった。これまで感染が見つかった国は21カ国に達している。

 感染症に詳しい、新渡戸文化短期大学の中原英臣学長はこう解説する。

「潜伏期間は2~14日程度なので、中東を訪れた旅行者が現地で感染し、そのまま帰国して発症したと考えられる。日本国内では感染者は出ていないが、いつ上陸してもおかしくない状況といえます」

 現在、ワクチンや治療薬はなく、発症して重症化した場合には肺炎を抑える対症療法しかない。感染が確認された701人のうち249人、実に35%もの人が死亡している(14年6月16日現在)。これはSARSの数倍の致死率だ。

 MERSウイルスは、新種のコロナウイルスだ。その形が王冠(ラテン語でコロナ)に似ているので、そう呼ばれている。多くの哺乳類や鳥類はコロナウイルスに感染しているが、通常は同じ種類の動物にしか感染せず、発症しても症状は軽いことが多い。だが、ウイルスが変異すると、種の壁を超えて感染を広げ、危険なウイルスになることがある。


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